少年部について
 少年部の稽古は、四才児から小学生迄が合同で行います。歳の差や帯の差がある子供達が同じ時間を共有する事で、年下や帯下の子は先輩達を見習い、出来る事柄を増やして行きます。そして先輩達は年齢や帯に相応しい立ち居振る舞いを心掛ける事で、自立心や責任感が身に付いていくのです。
 また礼儀・作法を重んじ、「乱足は武士の恥、足の乱れは心の乱れ」の如く、靴の向きを揃えて並べる事、入口の敷居はまたいで入る事等、本来日本人として当たり前である行動を今一度確認して行きます。
 挨拶、言葉遣いも、「人間関係を円満にする潤滑油」という考えの元、相手の目を見て、大きな声で正しい言葉遣いで気持ちを伝える事を指導しています。
 更に組手では自分より強い相手には勇気を持って、自分より弱い相手には思い遣りをもって、強さが同じ位なら誇りを持って闘う様に伝えています。そして闘いを通し、肉体と精神をぶつけ合い、自身で痛みを感じて相手の痛みを理解し、そして人を尊敬し、自己反省して、いつも礼儀正しく人から尊敬される人間に成る様努め、本当の意味の強い精神を身に付けて、立派な社会人と成る事が真の目的なのです。
女子部について
 一般の男性に負けるとも劣らず活気を見せているのが女性拳士達で、正道会館に於いても沢山の女性の方々が稽古に励んでおられます。
 その修行目的は多岐に渡り、綺麗な姿勢を保ち、内面を美しくする事は勿論、健康増進や精神鍛錬など様々ですが、闘いの場を求める選手志向の方には、女子部の大会もあり、より厳しい稽古を積んで上へ上へと目指す事も可能です。(プロテクターやサポーター等の防具により、安全性は確保して居りますますので御安心下さい)。

 「思い立ったが吉日」
 貴女も是非思う存分正道空手道を満喫して、一緒に良い汗を流しませんか。
壮年部について
 正道会館 正天會には四十代から五十代、そして齢六十を超えられてなお、自己を研鑽すべく道場で汗を流しておられる方が何人もいらっしゃいます。
 正道空手道を始めるに当たり、年齢や運動不足等による体力低下で稽古について行けるかどうか不安に思われる方もきっとおられるのではないかと思いますが、どうぞ御安心下さい。稽古は、帯の違いは勿論の事、それぞれの目的を持った方々が一同に介して行います。時には組手の当たりを軽くしたり、(帯の違いがある事で、より安全に、安心して闘えます。また、その時々に合わせて希望される方は、実際に打ち合う自由組手稽古を御遠慮されても構いません。)、休憩を挟んだりする等、決して無理をせず、続けて稽古に参加して頂く事を念頭に置いております。
 逆に歳を召されても、まだまだ熱い闘争心をお持ちの方もおられる事でしょう。正道会館では、そんな方々が活躍出来る、壮年部(三十五才以上)の大会もありますので、思う存分力を試して下さい。
 「青春とは人生の或る時間を言うのでは無く、心の様相を言う」
 どうぞ正道空手道で再び熱い血潮をたぎらせ、いつまでも青春を謳歌しようではありませんか。